オールマイティと呼ばれて

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最近イケハヤさんが気になって、ツイッターやメルマガを読ませていただいているんですが、「これからは好きなことで圧倒的なパフォーマンスを出せる人が勝つ」と、おしゃっていて、そのことについての考察を少々。

学生時代『オールマイティ』と呼ばれていた時期があって、正にその言われ方が的を付いているなと思うし、ある意味コンプレックスでもあるのでそのことについて深堀りしてみる。英語のドリルか教科書の名前だった記憶がありますが、『すべてを網羅している』といったような意味合いで、要はなんでもできるよねっていう私への誉め言葉として友人たちが使ってくれたのだとは思う。確かに、私は勉強もスポーツも芸術も好きで、ほとんどのことは平均以上にできる自信がある。スポーツテストは斜め懸垂以外は満点(握力が異様に低い)、書道も長い間習っていたし、絵も両親の影響でそれなりに描けたし、手先は器用な方だ。歌が好きでピアノも習っていたし、人前でしゃべることも苦ではなかった。文章を書くのも得意で、弁論大会では毎度スピーチさせられた。知らないことを知らないままにしていることが、めちゃくちゃ嫌いで、故に勉強も大好きで、わからないことがあればとことんできるまで取り組んだ。唯一嫌いだったのは歴史の暗記と国語の読解のテスト。不確かなものを覚えることに違和感があったからだ。高校は部活で忙しかったから、休み時間に宿題や予習をやっていて、教室にいる時間はほぼ学習時間だった。人前でしゃべることも得意だったから生徒会も人数合わせでやらされた。部活に入れば先生たちの受けがいいからと部長に指名され、普段どこにいるかわからないけど、時々表舞台に出てくるからくり時計みたいな効果で珍しがられ、突然男子から告白されたりと、恋愛もそれなりに楽しんでいた。

学生時代はそれでよかったわけですが、いざ就職活動となった時に、自己分析が進まずに悩むことになる。得意なことも苦手なこともないし、就職活動で有利な成績や役職やエピソードもありすぎて、ありすぎることが嘘っぽくて、それらを話すのも嫌だった。これだけは誰にも負けない!みたいなこともないし、ないというか、誰かのそれも私にとっては普通のことで、どうしても自己評価につながらない。これだけは無理…みたいな、不得意なこともそれほどなくて、やればそれなりに出来る自信はあったから、どこに進めばよいか、急にわからなくなってしまった。学校の枠の中での評価は高くても、社会の中では何の役にも立たないのではないかという、虚無感が襲う。

結局新卒採用の就職は大失敗に終わるのだけど、その後もずっと、これに悩まされているように思う。どの仕事場に行っても、それなりに重宝はされて、平均点以上はたたき出すのだけれど、なんでもそれなりに出来るということが、なんだか居心地が悪い。上司にちょっと褒められたり、同僚に頼りにされたり、人より多く仕事をこなしたり、ヘッドハンティングされたり。でも、だから何だって話で、普通ならそれで満足で、それが嬉しくて、それが得意なことってことになったり、その人の居場所やアイデンティティになるのだろうけど、私はそうは思えなくて。別にこれじゃなくてもいいんだけどな…みたいな。ある意味贅沢な悩みなんだろうけど、『これ!』と、思えるものがないし、逆に「それは無理!」みたいなものもない。スポーツクラブのフロントに学校の講師に飲食のバイト、広告代理店の仕事も楽しかったし、接客も営業も事務作業も全部好き。だから、好きなことを仕事にして、全力でコミットすべしと言われても、今がベストかと言われたら、ちょっと迷ってしまう。

もし今後、起業するようなことがあるとして何をするか。今なら多分デスクワークで完結する仕事を選ぶだろう。外に出なくても良い仕事。ある意味どこにいてもできる仕事で、自分の時間を自由に使える仕事がいい。こうやってダラダラ文章を書くことが仕事になったらいいなぁとは思う。でも、きっと、「これがベスト!」とはならないんだろうな。他にもっと何かあるんじゃないかって考えるだろうし、動画編集やサイト作成や、新しいことにチャレンジしたい気持ちも止まらずに、また迷うことが増えていく日々。この浅く広い中途半端な才能を活かせる場所があるのか、それともその内の1つに徹底的にコミットしてみるのがいいのか。「できる」の度合いが中途半端すぎて、結局どれも「できない」のと一緒。だったらむしろ、スポーツ全般できません。とか、めちゃくちゃ音痴です。とか、計算が苦手です。とか、本が読めません。とか、出来ないことがはっきりしていた方が選択しやすかったんじゃないかって。まぁ結局は、徹底的にやりきる力みたなものが欠落しているから、こういう状況に陥っているんだろうなとは反省するのだけど。悩んでいるうちに寿命がきそうな気がしている。

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